冬のライチョウ
こんにちは。AlaskaガイドのTacoです。
先日雪道を車で走っていたら、道路になにやら雪でない塊が、、、。

ライチョウでした。カラフトライチョウは、冬の間、落葉低木の実(ヤナギなどの尾状花序=Catkin)を食べるため、雪原になるような白い世界で生活するため、羽が白く換羽します。常緑樹にいるハリモミライチョウは、冬でも深緑をした暗い森に住むため、体が白くなりません。どちらも、周囲の風景に溶け込むためのカモフラージュをしているのです。
カラフトライチョウのカモフラージュは、本来、オオヤマネコやキツネなどの天敵から身を隠し欺くための戦略なのです。
そう、だからこの隠れ身の術は、道路上でやるものではないのです。しかも上の写真の雷鳥くんは、ワダチの上で術に入ってしまった、あわれなライチョウくん、、、。
そのまま気づかずに車が通り、はねられたライチョウを僕は何度かみたことがあります。
このとき、僕は車を止め、近づいて行き、路肩に逃してやりました。

20分くらい眺めてると、お腹が空いたのか、木の枝を突き始めました。

枝をつついたときに咥えたものをよく見ると、春に近づき目を出してきた樺の芽です。
