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アラスカ便り

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キワめて変な鳥、キョクアジサシ

こんにちは。AlaskaガイドのTacoです。

いつも、そう、鳥って、空飛んでればみんな鳥なんですよね。日本の町中で暮らしてると、見るのはカラスやスズメやハトくらいですか?


今日は、鳥の中でも空を極め尽くした鳥、キョクアジサシについてです。

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キョクアジサシの「へんな生きもの」感 その1

飛び続けすぎていて、もはや空が生活空間

キョクアジサシは、アラスカから南極までの距離を一年に往復します。数字にして片道約2万キロの旅になりますので、一年で地球を一周している計算になります。

北から南までほぼ一直線に伸びているのがこのキョクアジサシがとる渡りのルートです。白夜を渡る鳥とも呼ばれるキョクアジサシは、その生涯のうちに、月までの距離 38 km を飛行すると言われています。


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名前の通り、北極と南極を行き来するキョクアジサシは、北半球が夏の間アラスカを含む極地で子育てをし、秋が訪れる前の8月の頭には南極の方へ向けて飛び立っていきます。


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キョクアジサシの「へんな生きもの」感 その2

寝ながら飛ぶ!?

仲間と集団で子育てをする彼らは、海で餌を取るときも、子供に餌を与える時も 常に飛び続けています。最近の研究によって明らかになっていることは、キョクアジサシのように地上に降りることがほとんどなく、また、どこかに止まって休むことなく飛び続けられる渡り鳥は、飛びながら 半分づつ脳を休眠させる半球睡眠という 驚くべき睡眠のメカニズムが 身体に備わっていることが知られてきました。


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栄養豊富な海によって、あふれるほどの餌を供給してくれるアラスカの中南部の自然は、渡り鳥にとって、子を育てる場所、自らを養う場所として大変重要な場所になるのです。



キョクアジサシの「へんな生きもの」感 その3

大人なのに、正面から見ると幼鳥のようなその姿!


以上!!



by AandPTOURS | 2020-05-20 06:13 | 動物

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