三つ子の魂百まで
こんにちは。AlaskaガイドのTacoです。

仔グマたちはそろそろ、母グマと一緒にサケをとり始める、いまはそんな季節です。
今年は例のコロナショックでアラスカでのツアーがなく、動物を見にゆくことができません。
人を見慣れた観光地にいる野生動物たちにとっては、「おや、人間どもはいなくなったのか」とでも思っているかもしれません。奈良の鹿は、せんべい食わずに済んでお腹の調子が良いみたいですし。なんだか複雑ですが、動物たちは人間がいないほうが良いというのは、事実のようです。
さて、こちらは以前行ったカトマイ国立公園のヒグマの家族の様子です。

ヒグマの仔は、母親の作った穴ぐらで1月〜2月頃に生まれ、3歳になる年に母親から離れていきます。この写真の仔たちは2歳で、「前年の夏を経験した」仔グマたちです。なので、写真の彼らは自分でサケをとる練習をしなくてはならない仔たちです。
そのとき重要なのは、母親のサケ取りのうまさですが、とり方の下手な母親は、仔もそれを真似するので大変です。

親離れする3歳までに母親から学んだサケとりの手法は、改善される場合もあるようですが、基本的にはおとなになるまで続けられるそうです。
三つ子の魂百まで。
サケの通る魚道を熟知し、捉えるのもうまい母親のもとに生まれた仔は、おそらく一生、健康に暮らして行けることでしょう。
