カリブーはシカ科の動物では唯一、オスもメスも角を持っているので、奈良のシカのように角が生えているからオスではないのです

ただし、メスの場合、角が生えない個体も一部います。
カリブー・ハンティングでは、その年のカリブーの生息数でメスも捕っても良いかどうかが決まります。カリブーの数が不安定な時や減っている時は、オスしか捕れない場合、又はほとんどオスしか捕れない場合があります。メスを残すことによって子供が生まれ、数が増えるからです。今年2020年は、アラスカの住民はオスでもメスでも期間中に1頭捕ることが出来ますが、アラスカ州外や海外から来た人は、オスのカリブーのみ1頭捕ることが出来ます。なので、ハンターはオスとメスを見分けられないといけません。
ハンティング・シーズンの頃(8~9月頃)は、オスもメスも角を持っています。大きなオスであれば、角もメスよりも大きく立派なのでわかりやすいですが、まだ若いオスはメスと大きさが変わらないので見分けるのは難しいのです

大なり小なり全てのカリブーに角があるのがわかりますね。立派な角を持ったものもいます

角は1年に1回生え変わります。オスの角は11~12月頃に落ち、4月頃から生え始めます。メスの角は3月頃に落ち、6月頃に生え始めます。ですので、冬は、オスは角がなく、メスにはあるので、見分けがつきやすいです。ということは、サンタクロースのトナカイはメスですね!

■お尻
角以外で見分ける方法はお尻です。カリブーのお尻は白いのですが、その白い部分の形が違うのです。
左はオス、右がメス