2020年 08月 22日
熊によりトレイル閉鎖 (サベッジリバーループ デナリ国立公園)
デナリ国立公園のハイキングトレイル、サベッジリバーループ Savage River Loop。夏はいろんな高山植物が見られ、サベッジリバーのせせらぎの音が気持ちよく、アップダウンがない散策コースなので、気軽に歩けて大好きなハイキングトレイルです

その近くには、「警告 このエリアは熊が頻繁に出没している WARNING Bears Frequenting This Area」というオレンジ色の看板があり、「熊はこの環境の自然なる一部です。このエリアで熊がムースの子供やその他のエサを探しているのを目撃されることがあります。もし、熊に出会ったら近づかず、そして走らないで下さい。人と熊を守るためにも下記にルールにご協力ください。・警戒する。・音を出す(話す、手をたたく)。・一人で歩かない。・もし熊に出会ってしまったら:逃げずに、両腕を振り、大きな声で話す。・パークレンジャーに全ての熊との遭遇を報告する。」と書いてあります。
また、「閉鎖中 熊危険 AREA CLOSED Bear Danger」という赤い看板がいくつもあり、「熊が獲物を捕食し、興奮し、攻撃的になっているかもしれない。このエリアは、熊とその他の野生動物との騒動、と人間の安全を守るため、全ての立ち入りを閉鎖している」と書いてあります。
デナリでこれらの看板を見るのは、そんなに珍しいことではありませんが、毎回見る度にドキッとしますし、近づかないようにしようと思います。自宅に帰ってから、デナリ国立公園のホームページを見てみましたが、この件に関しては特に詳しい説明は載っていませんでした。

4日ほど前、デナリ国立公園入口を通った時にちょっと時間があったので寄ってみたところ、こんな看板が立っていてトレイルが閉鎖されていました。赤字で「トレイルは野生動物の危険な活動により閉鎖 Trail closed due to dangerous wildlife activity」と書いてあります。



このサベッジリバー周辺で、2016年6月にちょっと若い熊(グリズリー)がお客さんのバックパックから人間の食べ物を手に入れて味をしめてしまい、1週間後に同じこのエリアで他のハイカーを襲うという出来事がありました
その後、その熊を捕獲して殺すか、最低2週間はトレイルを閉鎖する、とのことでしが結局その熊はどうなったのか...。

トレイル、道路、公園の一部が閉鎖される理由は熊だけではありません。今はムースの発情期
なので、国立公園内の唯一の道路パークロードの、公園本部がある場所とMountain Vista Trail の間の辺りが8/21から閉鎖されていてハイキングは出来ません(車は通れます)。また、パークロード沿いを流れるイグルークリークのエリアがオオカミの事情で昨年2019年4月から閉鎖されています。

人間はあくまで訪問者であり、ここでの主役は野生動植物であるということを忘れずにいたいですね

デナリも紅葉が少しずつ始まっています!近々、赤く染まったツンドラが見られるのが楽しみです!
by AandPTOURS
| 2020-08-22 18:59
| ハイキング