こんにちは。Alaska ガイドのTacoです。
今日はザトウクジラを見てみましょう。
いままで僕が個人的に船を操舵して、フィジカルに追いかけたザトウクジラは30頭以上!!(ガイドとしてではありません)
じつは、南東アラスカのクジラのツアーでは、クジラを見られなかったら100%返金!というほど確実にザトウクジラを見ることができるのです。
なので、一般ピーポーのわたくしTacoですら、ちょー簡単にクジラと遭遇できます。探知機やラジオなんていりませんよ。
ちょうどブリーチングをして海面から出てきたところ
最近僕は、コロナの状況下であるにも関わらず、プールが開放されたので、よく屋外プールで泳いでいるのですが、誰もいない屋外の広いプールで静かに泳いでいると、クジラの気持ちがわかるような気がしてきます。
それは、ブリーチングのことです。
よく、TV番組とかでも「クジラはなぜブリーチングをするのか」というクイズだったり、科学者がそれに答えたりするのを見ることがあります。
そこでの大抵の回答は、「体についたフジツボをとるため」とか、「ほかのクジラを威嚇するため」だったり、「メスにアピールするため」というふうにありますが、番組やレポートの最後には、「でも本当のことはわかっていません」ってなります。
で、僕なりの答えとしては、それは「ただ、気持ちいいからやっている」です。
いや、たぶん本当にそうだと思います。
アラスカでは、ザトウクジラのブリーチングは、そのほとんどが天気の良い日中に、見ることができます。きちんと計算していませんが、僕が今まで見た30回以上のブリーチングの25回くらいは、晴れた日の日中でした。
ゴーグルつけて水中に潜ると、ほんとうに気持ちがいいんです。晴れると水中がよく見え、視界が広がり、水の波紋の影が水中の世界を幻想的にします。
ぽ―っと浮かびながらこうして水中を眺めていると、イルカやクジラの気持ちがわかる気がしてくる。

このときは、最終日のお昼で、手をふっているクジラは、僕の旅のあいだよく観察した個体でした。まるで、さよなら〜と言ってくれているようだったのです。
クジラって、僕らが思っているよりも、遥かに高度に、色んなものとコミュニケーションをとっている生きものです。